バレンタインに困っているひとたちを助ける その3

ロサリオだけはビスケットだったよ!!セビリアはよく立ち寄ってる気がするんだけど……て、あ。エルグレコにならアップルパイもらう自信があるや……。
果たしてリスボンの銀行付近に生意気なガキはいた。貴族令息だとか知ったこっちゃない。
「モテル男は忙しいな…。僕にプレゼントをくれるのかい?じゃあ両手剣をプレゼントしてくれよ」
態度でかっ!仕方なく両手剣を30箱渡す。
「前からほしかった両手剣がいっぱい集まったよ。もちろん、もらった分のお返しはするよ! 期待してて!」
……こいつなにも困ってなくないか?
マルセイユではジュリアンが人気の模様。しかし行商の娘はなんだか強気モード。
「ジュリアンー、早くあたしに何かプレゼントしてよー、ん?あんたが代わりにプレゼントしてくれるの? じゃあねー、わたし青銅像が欲しいなー」
一人称がブレてることにつっこんじゃだめですか?あと青銅像って趣味が渋いよね!しかもマルセイユで売ってるんだよね!20箱渡すと、
「ありがとー! おかげで十分青銅像が集まったー! もちろんお礼は弾むから期待してね!」
だから、なんに使うの?
セビリアの騎士にも高級衣料を15箱渡す。
「助かったよ! おかげで十分すぎるほどの高級衣料が集まった! 当然、お礼は期待しててくれ!」
愛が足りないよね、絶対。
ヴェネツィアのカンチガイ爺さんにローズを20箱届ける。
「ありがたい! おまえさんのおかげで十分すぎるほどのローズが集まった! お礼? 知ってるわい! 期待しとけ、ホッホッ!」
なんか期待できないニオイがぷんぷんします。
最後に、アテネの家政婦に残りのオレンジオイルをお届け。
「あんたのおかげで、十分すぎるほどのオレンジオイルが集まったよ。お礼は弾むから期待しておくれ!」
どうでもいいが、娘に自分で探させたほうが良かったんじゃ…。
以上、ぶーぶー言いながらバレンタインお使い終了っ。おれいがたのしみだなあ(ぼうよみ)