綿から糸を紡いでみる体験

糸車。オーロラ姫が指を刺したのは、た

今日の大阪はあいにくの雨模様だったのだけど、「なにわ自慢 おおさか春の文化祭」へ足を運びました。目当てはただひとつ、"平野区わたの会"さんの綿繰り・糸紡ぎ体験。はじめて知ったんだけど、平野区では綿の栽培をしているそうなんですね。事前にわかっていた内容は、リンク先のパンフレットにあった一行のみ……【わたくり(種とり)、糸つむぎ、はたおり体験など】詳しいことはさっぱりわかんない!というかこのイベント、全体的情報がこのパンフ以外になかったんですがー。うーん、もちょっと広報がんばろうぜ?
さて、あたしは以前からちょっと糸紡ぎに興味をもっていたんですよね。どうしてもやってみたい!!ってほどではないけど、羊毛・綿を問わず、糸紡ぎをされている方のblogを読んで、楽しそうだなーって思ってたんです。それで、なんか気軽に体験できるようなところはないかなあって思ってたところへこの情報だったので、喰いついてみたわけです。
綿花から綿の糸を紡ぎ出すまでは、次の工程を踏みます。ただし、この解説を読むより、「糸紡ぎ」とかでぐぐって実際にやってる人のサイトを見に行ったほうがわかりやすいし面白いはずだ。

  1. 綿繰り…はじけた綿の実(コットンボール)から綿の種をはずします。結構しっかりついてて、手で取ろうと思うとたいへんらしい。今回はわたくり機をさわらせてもらいました。コットンボールがパスタマシンみたいなローラーの間をうにょーんと通って出てゆくと、硬い種はその間を通れないから手元にのこり、綿と種が分かれるという仕組みです。
  2. 綿打ち…綿に空気を含ませて広げ、それから繊維をそろえて紡ぎやすくする作業です。糸紡ぎについて書いてるblogやサイトだと、大概羊毛紡ぎのハンドカーダーでしているんですけど、今回は弓みたいな道具でばっちんばっちん、文字通り「打って」広げていきました。これは昔ながらの方法なのかな。うまいとおだてられてちょっとご満悦。この後、ロール状にまとめて紡ぎやすくします。
  3. 糸紡ぎ…いままでどれだけ調べても、この「繊維のかたまりから糸が紡ぎだされる」のがどんなふうなのかイメージできなくて困ってたんだけど、今日で解決!手打ち素麺を打つみたいに繊維のかたまりを引き伸ばしてるのかと思ったら、そうじゃなくて、繊維どうしが少しずつ絡まっていて、糸車なりスピンドルなりで引っ張ってやると、絡まった繊維が引っ張りだされてくる感じ。太いのを引っ張って細くしてるんじゃなく、塊からちょっとずつ繊維を取り出しているわけねー(この説明が理解されないという自信満々!)それである程度糸を引っ張り出したら縒りをかけて強く細く。縒りのかかってない糸は悲しいくらいあっさりと切れてしまいます。ともかく理屈はわかった。しかし引っ張り具合というかなんというか、ちょっとコツがいるようですぐにはうまく行かないものです。ぷつんと切れたりネップがごろごろはいったり。ちくしょう。ちょっと練習してコツがつかめれば長く紡げるようになるらしい。

機会があったら腰を据えてじっくり挑戦してみたいものです。今回はこのあと予定が入っていたこともあって、ほんのちょっとしか挑戦できなかったよ。実は綿の種をすこし分けていただいたのですが、帰ってきてみたらカバンのなかに見当たらない。あれー?もったいないことをした。